電力自由化とは何を自由化されたのか?

電力自由化という言葉を耳にした人は多いかもしれませんが、実際にその仕組みを理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。電力自由化によって自由となった部分は、電力供給に関わる小売部門についてです。電気が供給されるまでの仕組みは、大きく発電部門と送配電部門、小売部門に分けることができます。発電や電気の送配電に関しては、基本的に政府が認可した企業のみによって行われていて、それは電力自由化後も変わっていません。実際に消費者と契約手続きをする小売部門が自由化され、消費者は電気を買う先を自由に選べるようになりました。家庭を例にすると、今までは住んでいる地域の電力会社しか選ぶことができませんでした。しかし、電気販売について独占がなくなったため、小売電気事業者の中から自分が魅力を感じた会社と契約が可能になりました。

電力自由化によって提供される様々な料金メニュー

今までは、電気を使用した分に対して料金が決まっていて、それにしたがって支払うだけでした。しかし、事業者が増えたことで色々な料金体系が増えています。例を挙げると、昼間と夜間で電気料金が変わったり、契約している携帯電話会社から電気も買うようにすると、お得な割引を受けられたりといったプランがあります。また、電気がどのエネルギー由来のものか選ぶこともできます。環境保護に関心のある人であれば、太陽光といった再生可能エネルギーから電気を供給している事業者を選ぶことも可能です。さらに電気を買う会社は、今までのように地域を選ばないため、住んでいる所から遠い場所で発電された電気を買うこともできます。地元から離れた場所で暮らしていても、その場所の電気を買うという選択も可能になります。

電力会社を選ぶ時の注意点に関して

電力自由化によって、新規の小売事業者が電気販売に参入し、今までなかった競争が発生しています。そのため、消費者側が主なメリットとして感じる料金部分で、今までより電気料金を節約できるプランがいくつも出ています。生活スタイルに合わせて事業者を選ぶことができれば、電気代の節約が可能ですが、場合によっては料金が高くなってしまうケースがあります。契約後に生活スタイルが変化したり、子供が増えたりすることで、価格が変わる可能性もあるため会社を切り替える際は、先のことを良く検討しておく必要がありそうです。また、電力自由化前であれば、電力会社とその契約期間について気にする必要はありませんでしたが、今後は契約期間の確認や違約金等についての確認が必要になります。急に会社を変えたいと考えた時に、どうなるかも踏まえておくと良いでしょう。